Sのこと

大学時代の親友、と呼んでもいいと思います。あまり友人のいなかったワタクシにとって、彼は非常に希少な存在でした。お互いに認め合っていたというか、なにか引きつけられるというか、一緒に動いていて不快でないんですな。常日頃、人に不快感を与えることが多いワタクシにとって、実に希少な存在でした。
もちろんワタクシの結婚式にも出席してくれました。そして、その4日後、彼は遠くに行ってしまいました。一緒に行った友人達にとっても、あれが彼に会った最後の機会になりました。人生とは複雑です。