夜半

眠れない日はある。僕の場合、いつものことなのかもしれないが。とはいえ、眠ってはいるのだ。その時間が極端に短いだけ。こんな日もある。
こんな日は、様々なことを考える。情報源はインターネット。実に様々な、偏った、利己的で排他的な情報が並ぶ。そのありようは、言い換えれば「タブロイド」であり「ゴシップ誌」のようである。
こういった表現や言い回しが、いつごろからあるのかは知らない。調べれば調べられるのだろうが、そうすることにあまり意味があるとも思えない。
Wikipediaによれば、「ゴシップ」とは「巷で伝聞される興味本位の噂話」だという。とすれば、それをまとめて一冊の雑誌にしたものが「ゴシップ誌」ということになるのだろうか。
「Men In Black」という映画がある。典型的な娯楽映画である。その中の台詞に、印象に残ったものを思い出した。
ゴシップ誌?そんなものどうするの?」
「最も興味深い(だったかな?)情報源だ」
現実に起こったことを「リアル」とするなら、その「リアル」が「ゴシップ」に変わるのは、どのタイミングなのだろうか。もしかしたら、そんな区切りはないのかもしれない。
かつて、情報はお金のかかるものだった。戦国時代には「間諜」を雇い、彼らによって情報を得ていたし、「人工衛星」も打ち上げるのに大変なお金がかかる。そういったことを考えると、インターネットとはなんと便利で、安価で、無責任で、自分勝手で、偏狭的なのかと思う。



僕の意見は、ある。
それは、自国の事であったり、隣国のことであったり、いろいろである。



以前にも書いたように、この中で特定の事柄や、思想に対して議論するつもりはない。
ただ、淡々と、この持論だけを、もう一度、書いておきたいと思う。


情報を精査し、考えること。
それを怠ってはいけない。
全ての情報は、リアルにも、ゴシップにも、なり得る。


そんなことを、ぼんやりと考えた。