ベスト

尽くしたと思っても、なかなか尽くしきれない。「ベスト」という言葉には、不思議な響きがあります。
そもそも神様なんて方が本当に存在するとしたら、なんでこんな言葉を作ったのかと。
所詮人間のすること。完璧なんてものを求めようとしても、できっこないわけでございまして、それをより完璧に近づけるのは、まさに「神の領域」ということになるんでしょう。大体、完璧でないから、「完璧な存在を作ってしまえ」ということで自然発生的に生まれたのが、神様という存在なのではないかと。言ってみたら「憧れの存在」とか「理想像」、こういったものを見ようとした結果、行き着いた存在というか、概念なのかもしれません。であれば、それを求めるというのは、酷ではないかと。
ですがねぇ、結局ワタクシも欲にまみれたニンゲンなんでございましてね、求めてしまうもんなんですなぁ、これが。
自分が追い求めるフィールド、これを究めようとすること、それすら超越したところに、ニンゲンの本当のあり方みたいなものがあるのかもしれません。