丑三つ時

さっき起こった出来事です。
あいも変わらず、早めに寝て、早めに起きて、こんなことをしているわけなんですが、いつもの時間に起きて、ベッドの中でまどろんでいたところ、突然、けたたましいサイレンの音が響き渡りました。しかも音は、明らかに私たちの住むマンションの前で止まり、ドアを閉めるときの音、人の声がするのです。何かと思ってベランダに出てみました。音に驚いたのでしょう、相方も起きてきました。案の定、消防車が見えました。「火事かな?」と見ていると、降りてきた人たちが、わたくしの住むマンションに入ってきます。「何だと!」。グランドコートを羽織って、玄関をあけ、外の様子をうかがいます。マンション裏手の駐車場に、救急車が横付けされています。「火事ではないようだが…」と、エレベータのドアが開き、3人の救急隊員が。「○号室!」と一声あげて、こちらに迫ってきます。「○号室は?」の問いに「そこです」「ありがとうございます」緊迫した空気が流れました。チャイムを押し、彼らが入っていきます。住んでいるのは確か老夫婦のはず。以前、玄関の前で、家に入れない旦那さんを助けたことがありました。彼は何か持病をお持ちらしく、病院の帰りだというようなことを仰っていたので、「もしかして…」と悪い予感が頭をよぎります。救急隊員が入った時点で、あまり野次馬も失礼かと思い、それから後のことはわかりませんでした。ただ、救急車が出て行くときのサイレンの音を聞いていません。それから推察すると、大事無く終わったのではないかと。だったらいいんですが。