クラクフ→コリュースキ

今日は、クラクフを後に、コリュースキに向かいます。K(Cのポーランド語でのつづりはKが最初になるので、今後はKとします。)の町に行きます。
10時過ぎ、時間一杯まで粘って、宿を後にします。フロントで「荷物を預かってくれないかな?」とお願いすると「もちろん!」。ありがとうございます。この宿は設備はいまひとつですが、スタッフは最高レベル。うれしいですな。
考えてみたら、ポーランドで出会った人たちは、みんないい人ばかり。ホント、いい国だなぁ。
で、意気揚々とホテル近くの百貨店に。

Galeriaというこの百貨店は、ポーランド中にいくつもお店があります。旧市街とは打って変わって、こちらは近代的な建物。中も近代的。日本のショッピングモールとなんら遜色ありません。一通り中を周って、クラクフ駅へ向かいます。
駅ではコリュースキまでの切符を買います。買っていると、窓口の脇に物乞い登場。「お金頂戴」「あげません!」無視して市内へ。オシフィエンチムの帰りに夕食を食べたレストラン「Gruzinskie Chaczapuri(グルージニスキ・ハチャブリ)」さんへ。相方は印象に残っていた、薄いパン生地で鶏肉とチーズを包んだ「Lawasz z Kurczakiem(ラヴァーシュ・ズ・クルチャキエム)」を、ワタクシは牛肉のステーキを注文。味はまぁまぁ。相方のはおいしい。牛肉はおいしいのですが、あまりおすすめしません。鶏や豚のほうが旨い!
食べていると、物乞い子供登場。「お金頂戴」。かわいそうですが「あげません」。
こういう子供は、たいていは大人がバックにいることが多く、子供にお金がわたることはありません。非情に徹します。
その後、中央広場、旧市街などを経て、一路ホテルへ。荷物を回収して、タクシーを呼んでもらい、クラクフ駅へ。…と、おっさん、どこ行くの?なにやら立体駐車場のようなところに入っていきます。おいおい?屋上で降ろされます。

「チケット持ってるなら、そこの階段を下りればホームだよ。」そうです。日本で言う「駅ビル」のような感じでしょうか。ポーランドでは「改札口」がありません。そのままホームへ、というパターン。で、このビルは、できたばかりのGaleria百貨店。クラクフ中央駅店、といったところでしょうか。中は新しいこともあり、ものすごくきれい。で、ちょっと時間があったので、中の喫茶店でお茶を。オーダーを取りに来た、若手のお姉ちゃんはさわやか。なかなかいいところです。
と、こんなところに物乞い登場。若めの兄ちゃんです。「1ズオティちょうだい」「働けぇぇぇぇぇぇ!!!」。よく考えたら、私も無職の身。で、Kの家への到着が深夜になると踏んだワタクシたち。ケーキも一緒に注文していました。量り売りのケーキが運ばれてきました。これが結構なボリューム。お腹一杯。
時間が迫り、ホームに向かいます。遅れるのが当たり前のポーランド。さらに、状況によっては到着するホームの変更も当たり前。コリュースキ行きの列車が到着するホームで待ちますが、一向にそれらしい列車がやってきません。「変更か?」アナウンスは流れています。が、英語のアナウンスはなし。当然、わかるはずもございません。「ちょっと荷物を見てて」と、案内板へ。案の定、変更になっています。ホームを移動、荷物は重い。あぁ…
列車はすでに来ていました。が、長距離を走る列車にしては、ちょっと貧相。コンパートメントもありません。列車全体を見て…1等車がないようにみえます。ワタクシたちが買ったチケットは1等車。おいおい…
クラクフ駅は、こんな感じでした。

ホームに車が!!ええんか?それ!
2等車でくつろぐワタクシたち…。車掌が来て、検札です。「1等車を買ったんだけど…」車掌「あっち…」で、移動です。確かにありました。しかし…

誰もいません…
要するにローカルな列車になってしまうんですね。コリュースキというところが田舎町、さらに最終ということで、PKPもやる気なし。乗る人間は地元の人間ばかり、ということで、2等車ばかりになってしまうんですね。誰もいない客車って言うのは、やはり殺風景。びびりながら、足を伸ばします。先にも書きましたが、全席自由席ですので、座り放題です。くつろぎまくりながら、時間が流れます。
途中、いくつかの駅に止まりますが、どの駅も薄暗く、ホームがよくわかりません。と、また止まります。…ん?
ホームがないぞ!
駅の看板もない!
???線路を人が歩いてるぞ!大きい荷物を持ってる!
こんなんあり?と思いました。確認したわけではありませんが、「こうなんじゃねえか」と考えたことを書かせていただきます。
要するに、ローカルな列車なんです。しかもその方面へは最終列車。乗ってる人もそういった方々が多いわけです。で、地元に近い駅がないところで、車掌にお願いして、おろしてもらったのではないかと。粋なはからい…
ゆうてるばあいぢゃないんぢゃないでしょうかぁあ!
…じつにのどかな国だ。
1時間遅れてコリュースキに到着。Kは、1時間、駅で待っていてくれました。申し訳ない。時間は夜10時過ぎ。まいったまいった。
彼の家まで歩いて、奥さんのIと再会。娘のMは、待っていてくれたみたいですが、寝てしまったそうです。まぁ、9歳ならしょうがありません。と、起こしにいっています。いいからいいから!眠い目をこすりながら起きてきて、習ったばかりの英語で「こんにちは。私Mです。」と。相方に手作りのネックレスを。かわいいですなぁ!ホント、かわいい!
夜も遅いので、彼女はベッドへ。僕らはKとIと4人で、ケーキを(笑)囲んでしばし談笑。わざわざビールを買いに行ってくれました。日が変わるころ、明日は早いとのことで、寝ることにしました。