壮大な町

まずは、中心にあるわけではないのですが、最も大きな建造物、「ヴァヴェル城」へ。なかなかの見ごたえです。映画のセットそのままのような、雰囲気は豪壮そのもの。いかにも「中世の城」という感じです。

中では、さまざまな展示があるようでしたが、チケットをどこで買っていいのか結局わからず、外観と中庭を見学して、城内にある「ドラゴンの洞窟」へ。城の上のほうから、地中に作られた螺旋階段を下って下って下って…ようやく到着。洞窟を出た先のドラゴンの像は、時々火を吹きます。よく見るとガスバーナーの先っちょが。う〜ん…

城を出て、中央広場へ。空も明るくなっていい感じ。
お昼になり、一昨日(クラクフについた日)に行ったBar GRODZKIに。

スープ(ジューレック)をそれぞれと、豚肉のカツ(一つ)、マッシュポテト(大盛)。これでお値段21ズオティ、約800円。旨すぎる、安すぎる、早すぎる、そして多すぎる。とにかく大衆食堂だけのことはあって、出てくるのが早い。そして、旨い。満足満足。
店を出たところで、物乞い登場。「1ズオティちょうだい」と、お兄さんかおっさんかわかりませんが。手を振って「No」と示すと、行ってしまいました。

少し歩いて「ヨハネ・パウロ2世」がお祭りされている建物へ。建物の中庭に銅像がたたずんでいました。

見学者も大勢。若い子も多いです。いかに慕われていたか、ということでしょうね。彼がポーランド出身だって知ってました?
その後、中央広場へ。この手の旧市街には必ずこういった広場があります。先に訪れたトルン、グダンスクでもありました。中央には「織物会館」が建っています。

そして、旧市庁舎の高い時計塔が。非常に美しい風景です。

大道芸人の方もちらほら。面白いパフォーマンスを見せてくれています。
中央広場を抜け、「バルバカン」を見に行きます。

日本で言うところの「出城」とか「三の丸」といったところと考えてください。中世の都市は、全体を城壁で囲われており、城壁に隣接するような格好でバルバカンが築かれています。円形の砦です。ヨーロッパにはここと、もう2箇所しかないそうです(うち一つはワルシャワにあります。ポーランドに二つ!)。
そして、中央広場に戻り、裏通りのカフェで一休み。ビールを飲んでご機嫌。「OKOCIM(オコチム)」というポーランドではメジャーなビール。ほかでも飲んだけど、日本のビールとよく似ています。ビール全体で言えば、ちょっとこちらの方が濃い目です。このカフェの前はドイツ、フランス、アメリカの各国領事館が軒を連ねます。実にあっさりした感じです。「こんなところに?」と思うほど、裏路地です。でも、ちゃんとおまわりさんが。

手にはマシンガン。標準装備かよ…?
と、突然大雨。どうやら夕立の様子。通りの人が、自分の上着を頭からかぶって足早に通り過ぎていきます。しばし、雨宿り。
雨が上がるまで粘り、小止みになったころを見計らって外へ。中央広場に戻り、織物会館に向かいます。この1階には土産物屋がずらり。なかなか面白いところです。いくつかお土産を買い込みます。
その後、また雨が降ってきたため、旧市街の中の百貨店へ。トイレを(無料(笑))お借りして、外へ。雨が降る中、ちょっと薄暗い路地を抜けて、雨宿りをしていると、とあるレストランの前で、おじいさんが声をかけてきました。「地下へどうぞ。おいしいよ。」見ると、すぐそばにレストランが。「オーナーさんですか?」「そうですよ」。

で、地下へ。レストラン「Pod Kominkiem」さん。ビールを各一杯と、ワタクシは豚肉のカツ、相方は鶏肉にチーズとトマトがかかったもの、それとサラダを注文。これがやはり旨い。店の雰囲気、お姉ちゃんの接客、文句の付け所がありません。相方には山盛りごはん、ワタクシには山盛りフライドポテトがついて、お腹一杯。これでお値段62ズオティ。日本円にして2300円って、まじですか!大満足の夕食でした。
日はまだ沈んでいなかったので、しばし町を散策。すると一人の男性が。「私もツーリストなんです。イタリア人です。お金がなくなったので、お金をくれませんか?」と。理解するまでに相当時間がかかったんですが、当然却下。お引取り頂きました。ワタクシたちも、そんなに甘くはございませぬ。
「たまにはPub(ポーランドでお酒を飲むところは、Pubなんです)に行きたいな。」と思っていると、ワタクシたちの前に「アイリッシュ・パブ」の名前を掲げた看板が!「ウイスキーがあるかもしれない!いや、あるに違いない!」と、突撃。
お姉ちゃん「食べ物のオーダーは終わってるけど?」「飲みに来たんだけど?」。店内は常連と思われる若い男性が一人。ポーランド語で何事か話していますが、あきらかにわれわれに対して失礼な内容。まぁ、いいか、と、「ウイスキーはあるの?」「あそこにあるだけ」。…
一杯づつ飲んで、店を後にします。しかもお値段34ズオティ。いい迷惑。散財です。ビールを買って、宿に戻ります。
なんやぁ!あの店はぁ!