グダンスク→クラクフ

グダンスク駅を7時半の列車に乗るので、宿を早めに出ます。荷物が多いので、さすがに今日はバスは回避。タクシーを呼んでもらいました。この宿は、もともと予約したところから飛ばされた宿でしたが、居心地はなかなか。おばちゃん、ありがと。また来たらお願いしますね。
で、駅へ。今日でグダンスクの町ともお別れです。名残惜しいなぁ。
駅では到着する列車が何番線にくるのかわかりませんので、案内板を見ます。何とか確認して、ホームへ。荷物が重すぎます…。列車はほぼ定刻にやってきました。今回は「インタシティ」という列車。指定席です。

同室はお年のころ40台というおねえさん。あと、同年代ぐらいのお兄さん。みなさんタバコをすうようです。よしよし。二人ともビジネス風だったので、途中のワルシャワで降りるんだろうなと思いながら、昨日の朝飯用に購入した材料でサンドイッチを作って、朝食です。すると、売り子さんが。「コーヒーはいかが?」と。お兄さんの話では、サービスのようで、それならと2つお願いしました。お菓子もついてきました。いいですなぁ。
途中の景色は美しく、写真も撮りたかったのですが、同室のかたがたの目が気になってあまり撮影できませんでした。

予想通り、同室の二人はワルシャワで降り、コンパートメントには二人。しばらくして、老夫婦が乗ってきました。言葉を聴いていると、どうやら彼らも旅行者の様子。が、奥様のほうが「禁煙室にしてっていったでしょ?」と、車掌に座席を変えてもらっている様子。待っているだんな様は苦笑。そのうち戻られた奥様と、禁煙室に行かれたようです。さて、クラクフまでは二人旅。写真を撮りまくります。3時間で何枚撮ったかなぁ?

午後3時前、クラクフに到着。遅れはまったくなし。クラクフは、ポーランドで南のほうに位置する古都です。ちなみにグダンスクは北の端。ポーランドは、広い。
まず、駅のバスセンターに。PKSという、国営バスが発着するターミナルに、明日乗るバスの確認をしに行きます。明日は、この旅のメインの目的のひとつ、「オシフィエンチム(ドイツ語でアウシュヴィッツ)」に向かいます。バスで1時間半ぐらいとのことなので、午前中の便を確認。
その後、タクシーへ。運転手さんに「ホテル・ローナまで」と英語で言ったのですが、「そんなホテルは知らないなぁ」とのこと。何度も言いますが、「知らない」と。で、バウチャーを見せると、すぐにわかったようです。どうやらワタクシの発音が悪かった様子。綴りは「Wrona」、ポーランド語の発音は「ぶ(小さい「る」)ぉ〜な」。要するに巻き舌で舌を震えさせるという、日本語にはない発音をするんです。で、ホテル到着。…

入り口はどこですか?
どう考えても雑居ビルの一角。入り口には看板すらなし。おいおい…ドミトリーか?
入ってみると、地下1階にフロントが。かばん重いんですけど。さらに、ワタクシたちの部屋は2階。重い…。受付のお姉ちゃんは感じのいい人で、町のこととか親切に教えてくれました。僕らが会ったポーランド人はみんな概ね親切でしたよ。
で、部屋へ。窓からはクラクフの…
工場ですか?これ?
しかも、その裏手(笑)。さらに、お部屋のベッドは、シングルを二つくっつけて、ダブルにしているという、なかなか粋でいなせなつくり。大き目のカップボードがあり、中にはグラスやらなんやら。豪華なんだか、どうなんだか。テレビはパソコンデスク(!)の上に載っています。パソコンデスクがあれば、端末もあるだろう…と期待も高まります。…探しますが、ありません。
だったらこんな机おくなよ!
気を取り直して、町へ。本来ならトラムで行くところですが、町を見ながら行くことに。歴史の風格を感じさせる町並みです。夕食も食べないといけないので、ガイドブックにあったBar(ポーランドでは「バル」と読みます。大衆食堂と思ってください。)「GRODZKI(グロヅキ)」さんです。注文をとっていたおばあちゃんがかわいい!ゆっくり、ゆっくり動きながら、厨房とカウンターを行ったりきたり。で、われわれも注文。セルフサービスに近い方式なので、注文はカウンターにしにいかないといけません。で、待つことしばし。「ジューレックとトマトスープと肉団子、あがったよ〜」の声が。どうやら、僕らの注文したもののようです。「何番の番号札」はございませぬ。そんなところがまた、なかなか。ジューレックは文句なしにうまい。トマトスープはご飯が入っています。こちらも文句なし。肉団子についてきた「そばの実」を茹でたものが、ちょっと厳しかった…。肉団子は大きく、こちらの味はなかなか。この店もいいお店でした。
お腹も膨れたところで、町をしばし歩いて、ビールを買って、ホテルに帰還です。
明日はいよいよオシフィエンチム。期待が高まります。